「性は身近なもの」がモットーのセックスカウンセラー、夏目江理です!
「生理中はセックスできるの?」
「生理中にしても妊娠しないって聞いたけど、本当なの?」
「何に気をつけたらいいの?」
こんな疑問にお答えしていきます〜〜〜〜!
結論から言うと、生理中のセックスは避けたほうが無難です。
なぜなら、男女ともに体への負担が大きくなる時期なので、予期せぬトラブルに発展してしまう可能性もあるからです。
でも….ぶっちゃけ女性でも、生理中に性欲が高まることはあるんですよね〜!笑
生理期間には、女性ホルモンの分泌量が増えるため、性欲をもつことはおかしくないんだそうです。
(ホルモンバランスの乱れ、下腹部痛などで性欲が低下する人もいるので、人それぞれですね。)
とくに男性は、生理についてあまりイメージがつかない場合が多いので、女性がしっかりとリスク・留意点について理解しておく必要があります。自分の身は、自分で守りましょう!
生理は腟が傷つきやすい時期。感染症のリスクがアップ!
生理期間は、女性にとってセックスをするのが大変な時期。体への負担も大きくなります!
腟が傷つきやすい・痛みの原因にも
生理中は、子宮内膜がはがれ落ちている時期にあたります。腟や子宮内部は、いつもよりデリケートな状態、傷つきやすい状態になっています。
その最中にセックスをすると、細菌感染症などのリスクも上がります。性交時にはコンドームを使用した方が安心です。
ーオムロン式美人「月経・生理Q&A」より引用
月経中は腟内の免疫力が落ちた状態になり、感染に対する抵抗力が弱まります。
月経血中には多数の雑菌が存在しているため、セックスによってその血液を押し戻してしまうと、子宮内や子宮周囲に感染を引き起こす原因となります。
ーダ・ヴィンチニュース「生理中にセックスをしたらどうなるの? 医師に聞く、月経中にセックスを控えるべき4つの理由」より引用
腟内は、普段は、菌の繁殖をおさえるために酸性に保たれています。これは腟の自浄作用と言われます。
しかし、生理中は血液によって腟内がアルカリ性に寄るため、腟粘膜がデリケートになったり、感染症にかかりやすくなっている状態なのです。
生理中にセックスをした場合、いつもは大丈夫だと思っている「指による前戯・ペニスなどの挿入」でも、粘膜に傷をつけてしまう可能性が高まります。
その傷口から細菌が入ってしまうと、女性の健康にとってもデメリットが大きいのです。
また、腟に傷がつくと痛みにも繋がります。傷がついたそのときに痛みを感じることもあれば、セックスのあとに、下腹部にじんわりした鈍痛が残ることも。
女性の中には、生理中の性行為で痛みを感じる人もいて、痛みに対する恐怖感から普段のセックスでも痛みを感じるようになったりすることがあります。
自分の気がのらない場合は、無理をしてセックスに応じないほうがよいでしょう。
ーオムロン式美人「月経・生理Q&A」より引用
女性にとっては「セックスで痛い思いをする」というマイナスの経験になってしまうので、セックスそれ自体への恐怖心にも繋がってしまうのです。

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男性によっては、「血液のおかげでいつもよりもヌルヌル感のある挿入ができる」という感想をもつ人もいます。
しかしそれは、しっかり愛液が出て挿入準備ができているのか、ただの経血なのか見分けがつきづらいです。女性への負担を考えると、おすすめできません!
男性にとっても、血液感染のリスクがアップする!
感染源となる細菌やウイルスは、腟分泌物や精液などの「体液」に含まれますが、最も注意が必要なのが「血液」なのです。
月経中にセックスをするということは、この「血液」に無防備に触れることになるわけです。(略)
例えば、指にある小さな傷からも、感染源は侵入します。
ーダ・ヴィンチニュース「生理中にセックスをしたらどうなるの? 医師に聞く、月経中にセックスを控えるべき4つの理由」より引用
性病検査を完了し、「性感染症のおそれがない」とお互いに判断しているパートナーとの間であれば感染リスクは低いといえますが、ワンナイトや関係の浅い相手との生理中のセックスは絶対に避けましょう。
コンドームをつけて、挿入時に腟・ペニスが直接触れなくても、体外に漏れだした経血や、指などに付着する血液でも同じことですので、注意してください。
血液が逆流して、子宮内膜症のリスクがアップする
子宮内膜症の発生原因として考えられているのが、月経血の骨盤内への逆流です。
性行為を行わなくても、ある程度の割合で月経中に月経血が骨盤内に逆流しているのではないかということが指摘されています。
月経中にセックスを行うと、この逆流をさらに促してしまうことになりかねません。
ーダ・ヴィンチニュース「生理中にセックスをしたらどうなるの? 医師に聞く、月経中にセックスを控えるべき4つの理由」より引用

もし生理中にセックスする場合でも、ペニスなどによる激しいピストンの動きは避けたほうがよいでしょう。
そもそも、女性の腟内は快感を感じると引き上げるような収縮運動をするため、その動きが血液の逆流につながる可能性も十分にありますよね。
ちなみに、生理中にオナニーするのも子宮内膜症のリスクを上げてしまうそうです。ソッとしておいたほうがよさそう…。
「生理中は妊娠しない」はウソ!しっかりコンドームをつけましょう。
実際は月経中の性行為でも、性行為のタイミングと排卵までの期間によっては妊娠が成立することがあります。
特に、月経周期が短い人の場合、月経終わりかけの性行為は妊娠する可能性がありますので注意が必要です。
生理中のセックスが原因で妊娠する可能性は、決してゼロではありません。
生理期間中に排卵があるのはまれなことですが、月経周期が早い女性の場合には、生理後4〜5日で排卵が起こることもあるそうです。
男性の精子は、体内で4〜5日ほど生存できるため、排卵タイミングと重なってしまうことはありえるのです。
避妊を考えている場合には、生理中のセックスでもコンドームをつけるようにしましょう。
とくに男性は、このような知識を得る機会が女性以上に少ないため、避妊に対しての意識が甘くなりがちです。
パートナーとよく話し合って、お互いに理解をしておくことが大切ですね。
女性でも、避妊意識が低くなってしまう人はいます。わたしの女友達にも、「生理中だけ彼氏と中出しセックスするの〜!」と嬉しそうにしている子がいました….。それ、妊娠の可能性ありますよ…!
大事なことなので、絶対になあなあにしないようにしましょうね〜〜〜!!!!!
生理中にセックスするときにプラスしたいこと。
記事の中で「避けてください」といくら呼びかけても、現実にはセックスの流れになっちゃうことはあると思います。(やっぱり避けて欲しいですけどね!)
そんなときに、応急処置的に気をつけたいことをまとめました。
前戯では「フィンガーグローブ」をつける
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まるで指にコンドームをはめているような感じです!
・手に愛液・血液がつかない
・もちろん100%ではないが、感染症予防に◎
・ツメをカバーしてくれるので、腟粘膜に傷がつきにくい
・女性側も心理的に安心
経血がつきやすいシーンではもちろん、普段のセックスでも使って欲しいアイテムです。
腟口付近にタオルを敷いておく、ティッシュを用意する
経血が漏れて周囲に付着する可能性が高いので、体の下にタオルを敷いておきましょう。
薄いタオルだと不十分な可能性があるので、できればバスタオルがいいですよ!
また、手の届く場所にティッシュも準備しておきましょう。
男性のペニス・使用済みコンドームも経血が付着することが多いので、そんなときにもサッと手を拭くことができます。
挿入時には、潤滑剤をプラスオンしよう
経血でぬるぬるしているからといって、いきなり挿入するのは腟への負担が大きくNGです。
液体は液体でも、それは性器同士の摩擦をサポートしてくれる潤滑剤にはなりません。でも、前述の通り、経血と愛液の区別はつきづらい状態….。
ですから、どうしても挿入するのなら、潤滑剤をプラスオンしてください!
粘膜に触れてもOKな、安心できる商品、かつ体に残りにくい水溶性のものをチョイスしましょう。
以下は、私が実際に使用している、おすすめの水溶性潤滑剤です!
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挿入するにしても、経血の逆流を防ぐために、激しいピストンはしないでください。
お風呂場でセックス
経血が漏れてきても、その場で洗い流せるお風呂場でセックスをするのがいちばん楽。
潤滑剤をたくさん使っても、ささっとシャワーで流すことができます。
また生理中には、浴槽でしっかり体を温めたほうがよいのだそう!
「湯船には雑菌がいるから、生理中の入浴は良くない」「お風呂の中が血だらけにならないか心配」。そう考えている女性も多いのではないでしょうか。
生理中の入浴を避ける必要はありません。湯船に浸かって、からだを温めて血行を良くすると、生理痛が和らぐので、むしろ推奨されることです。
(細菌が入らないようにするため)一番風呂に入るか、お湯を自分だけのために新しくはりかえましょう。


生理中セックスのリスク・留意点についてしっかり理解して、女性は自分の身をしっかり守れる行動を。
そしてお相手さんは、女性に配慮した行動ができるようにしていきましょうね!