こんにちは、ラブライフカウンセラーのなつえり(@natsueri_com)です。
セックスカウンセリングや、ブログ・ SNSで性に関する発信活動をしています!
最近は「デリケートゾーンケア」がだんだんと一般的になってきましたね!
私自身は、デリケートゾーンケアを意識するようになってから2〜3年ほど。
VIO美容脱毛・シェービングと、専用ソープ、保湿ジェル・クリーム、生理時のケア用品の使用を継続しています。
結論を言うと、
デリケートゾーンに関するトラブルが減ったなと実感してますし、
自分をケアする時間が増えてテンションも上がります!!
ですので、デリケートゾーンケアそれ自体は、自信をもっておすすめします。
しかし…デリケートゾーンケアは一種の「流行り」や「新しいマナー」として捉えられている側面もあるなと思っています。
私は、女性の不安や購買意欲を煽るスタンスで商品を売る風潮には、NOと言いたいです。
ですので、デリケートゾーンケアのメリットを理解した上で、自分に合った向き合い方を見つけられる情報提供をしたいな〜と思っています!
デリケートゾーンケアは自分にとって必要?不必要?
最近は、有名フリーペーパーやファッション雑誌などにも、デリケートゾーンケア用品の紹介が掲載されるようになってきます。
でも、そもそもの前提として、デリケートゾーンケアって【あなたにとって】必要なんでしょうか?
「みんなやってるよ!」「やらないとヤバイよ!」の煽り文句は、無視しよう。
https://x.com/natsueri_com/status/1336241138420707328?s=20
脱毛サロンなんかでよくある煽り方ですが…「ムダ毛を見られて冷められた彼氏にフラれちゃった!」「自己処理したら、ポツポツ毛穴が目立って合コンでドン引きされちゃった!」みたいな内容の広告ってけっこう見かけますよね?
こんな広告って、結局は女性の危機感を煽り「脱毛サロンに通ってお金を落として欲しい」から言ってるだけ。
そもそも、ムダ毛の有無なんかであなたの価値を決め付けてくるような相手とはとっとと絶縁しちゃおうぜウェイ!wwと言いたいくらいです。
デリケートゾーンケアも同じ。身もふたもない言い方かもしれませんが、あなたが身体的・精神的に問題を感じていなければ、べつにやる必要ないんです。
「自然なままにしておきたい」から、VIOのヘアはまったくケアしないと決めてる人もいます。
やるかやらないかは、内容を知った上で、あなた自身が決めることだと思います。
ちなみに私は、以下の3つの理由でケアをしています。
・デリケートゾーンに毛がない状態の方が見た目的に好き・衛生的に快適になる
・専用アイテムでケアしたほうがニオイ、乾燥の改善に実感ある
・どうなってるか分からない状態で相手に見せるのがなんか嫌だ…
人にどう思われるか、の視点がまったくないと言えばウソになりますが、基本は自分がしたいようにしてるって感じです。

なつえりが「みんなやってほしい」と思っているケア

そんな中でも、個人的に、最低限このケアはしたほうがいいな〜ってラインはこの2点。
- 自分の外性器の形を把握して、適切な洗浄をする
- しめつけず、通気性のよい下着をつける
外側に出ているペニスと違い、女性の外性器はちょっと覗き込んで観察しないと形やヘアの量がわかりにくいです。
まずは、デリケートゾーンがどうなっているかを把握しましょう。
「自分の外性器をいちどもちゃんと見たことがない」という方は、手鏡で見るか、お風呂の鏡などでチェックしてみてください!
ここをちゃんと洗った方が良さそうだな、とか、ヘアの量が意外と多いな…肌はこんな色なんだな…と、いろいろ発見があるはずです。
陰毛の量が少ない方が衛生面ではベターなので最低限のラインに入るかは悩ましいですが、
「自然派がいい」という女性もいるので、必須にはならないかと思います。
ただ、定期的にシェービングして毛量を減らしておくのがオススメです。(理由後述)

デリケートゾーンケアの種類って?
デリケートゾーンケアは、この2本柱からなります。(あくまで個人的な定義です!)
- 正常な機能を保つ
- どんな状態にしたいか考えて実践する
後者については、お肌とか、体調管理とか、ファッションとか、ほかのケアと一緒。
デリケートゾーンの美容整形もあるので、かたちを整えることもできるんですよ!
これについては「女性器コンプレックス」という、婦人科整形の女医さんの著書が参考になります。
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デリケートゾーンの正常な機能を保つためにできること
要素がいくつかあるので、分解して説明します。
正常な機能を保つポイントその①「pH値」
デリケートゾーンの皮膚・性機能を保つために理解しておきたいのは、ほかの体の部位と「pH値(ピーエイチち)」が違うというポイント。
洗いすぎや、腟内洗浄をしすぎないように注意してください!
デリケートゾーンは、酸性・アルカリ性のバランスを表す数値「pH値」が3.8~4.5の、弱酸性です。
ちなみに、デリケートゾーンではない健康なお肌のpHは、4.5~6.0。もう少し酸性寄りの弱酸性です。
洗浄力の強いボディ用ソープでそのままデリケートゾーンを洗ってしまうと「洗いすぎ」なんです。
このpH値のバランスが崩れて皮膚がアルカリ性に傾くと、肌トラブル発生のモトになります。
また、外性器だけでなく、ビデ洗浄のしすぎなどで腟内のpH値が崩れると、カンジダ腟炎の発症にもつながってしまいます。
すでにかゆみの症状が出ている方は、カンジダ腟炎の可能性も(性交渉がなくても発症可能性あり)。

参考:女医・専門医が教える本当のデリケートゾーンケア(Pubicareオーガニック)
おすすめの専用ソープが知りたい人は、ぜひ私が実際に試してみてよかったレビューをご参考にされてください!
正常な機能を保つポイントその②マスターベーションもケアのうち!
「性機能」を保つことを考えると、定期的にマスターベーションするのもケアのうちだと考えます!
基本構造・健康状態・性感帯などなど、自分の体を知っておくことは、ケアする以前の必須科目。
そもそも、「何をケアするのか?」対象を知らないうちには、適切な対処もできませんよね。
セックス(性交あるいはマスターベーション)をしないでいると、神経や血管、筋肉の廃用性萎縮のために一連の性反応が鈍って、性機能障害となることもあります。
パートナーを失った人には、より起きやすいことかもしれませんが、マスターベーションは性反応という点ではほぼ性交と同じですから、廃用性萎縮を予防するという効果もあります。
一方、性反応は身体反応だけでなく精神活動にとっても大事な要素です。特に性欲は気分の高揚を伴いますが、これも習慣的に活動していないと「しなくても平気」といった状態に陥りやすくなります。ー大川玲子先生(婦人科医、医学博士。日本性科学会理事長、同会セックス・セラピスト)

正常な機能を保つポイントその③あたためる(保温する)
デリケートゾーンを温める習慣をつけて、生殖機能・性機能のケアをする方法もあります。
- よもぎ蒸し
- 月経時、化学繊維でなく布・コットン素材のナプキンを使う
- 月経でなくても、下着に布ナプキンをひいて保温
- 布ナプキンのうえからカイロを貼って保温
- 浴槽につかる
女性は骨盤付近に太い血管が通っていて、身体全体の温活にもなります。
また、デリケートゾーンが血行促進されれば、性器が充血しやすくなったり、濡れやすくなったりするなど、感度アップの改善にも!
参考:感度UPのためのカラダ温めケア(ラブライフアドバイザーOliviA)
正常な機能を保つポイントその④清潔にする
しっかり洗浄して、通気性をよくして、清潔なデリケートゾーンを保ちましょう。
デリケートゾーン周辺には、尿・汗・分泌物などが混じって、細菌繁殖の温床となる「恥垢」がたまりやすいです。
男性もペニスの皮に恥垢が溜まりますが、女性の外性器も複雑な形状になっていて汚れが蓄積します。同様に清潔にする必要があります。
とくに、クリトリスの皮や、大陰唇・小陰唇のひだに汚れがたまりやすいです。
また陰毛には、経血や便が付着して残っていることもあるので、しっかり洗浄しましょう。
もちろん専用ソープで洗浄できればベストです。ただ、乾燥がひどいときや、敏感肌の方は、お湯でしっかりと「湯シャン」する時期をつくることも効果的です。
カンジダ腟炎の症状がある場合、婦人科で、ソープ使用を避けてお湯で洗浄するように指導されることがあるようです。
参考:デリケートゾーンの臭い、原因と対策は?専門医に聞いてみた〜自分の腟を、鏡でちゃんと見ていますか?〜
また、できれば陰毛の量を定期的に減らせると衛生的です。
- 通気性がよくなり、ムレにくくなる
- 経血や便の付着を防ぐ
- 細菌の繁殖をおさえられる
- マスターベーションやセックスのとき、毛が邪魔にならない
- 皮膚と毛の摩擦を減らせる(とくにセックスで騎乗位をするときなど、毛と肌の摩擦で傷がつくことも)
などなど、メリットも多いです。
現代では下着を履く人がほとんどなので、本来の「防御する」陰毛の機能は必要なくなりました。
陰毛にはフェロモンを拡散する役割もあると言われていますが、それも、下着を履いていたらあまり意味ないですよね…。(もちろん、ビジュアル的に陰毛があったほうが性的に興奮できる人もいるので、あとは好みの問題だと思います。)
さらに、通気性をよくするため、締め付けすぎない下着を選ぶようにしましょう。
ピッチピチのサイズを避けるだけでもOK。素材からこだわりたい方は、化学繊維から綿やシルクのパンツに変えてみるなど。
昔ながらのふんどしに履き替えて寝る習慣をつけるだけでも、かなりストレスフリーになりますよ!おしゃれな「しゃれふん」さんがオススメです。

通気性やヘアケアについて、おすすめアイテムをまとめている記事です!
正常な機能を保つポイントその⑤保湿する(乾燥させない)
お風呂上がりや、乾燥が気になるときに、専用ジェル・クリームなどで保湿するのがオススメです。
とくに、痔持ちの方や、セックスで挿入時に腟口付近の皮膚がピリッと切れて痛いタイプの性交痛がある女性にオススメしたいのが保湿習慣です。
デリケートゾーンの皮膚は実はまぶたより薄く、下着やナプキン類でこすれて、ただでさえ摩擦ストレスが起きやすい箇所です。
また、お肌と同じように乾燥もします。乾燥が、かゆみ・くすみにつながることも。
ウォシュレットをよく使用する方は、使用頻度を減らすだけでもデリケートゾーンの乾燥を改善できます!
「でもキレイにしないと、どうしても気持ち悪いんだけど…」という方は、デリケートゾーン用の低刺激な拭き取りシートを使用してみましょう。

そもそも、経血やおりものの不快感を根本から減らす工夫もできます。
ヤーズフレックスなど、月経頻度が減る低用量ピルの服用や、「月経カップ」を使用することで、経血が外に出なくなります。
よって、デリケートゾーンがそもそも経血に触れなくなって、清潔にする手間も減ります。
おりものの場合は、1時間おきくらいにパンティライナー(おりものシート)を交換すれば、下着もデリケートゾーンもサラサラの状態で過ごせるように。

保湿系の専用アイテムは、まだまだ試し足りていませんが…「メノケア」などオススメです!
私の鉄板スタメン・デリケートゾーンケアアイテム!
いつも持ち歩いているもの:
- コットン素材の生理用ナプキン
- デリケートゾーン用拭き取りシート
家に常備しているもの:
- デリケートゾーン専用ソープ
- お風呂上がりに保湿ジェル
- 気が向いた時に「しゃれふん」を履く
- VIOシェーバー
- インクリア
インクリアは、セックスやマスターベーションの時に「仕込みローション」としても使えるので、挿入用の潤滑剤と兼用で常備しています。
(法律上、腟内にも使えると明記できませんが、実際は潤滑剤としても使用できます…コソコソ)
たまに買うもの:
- 腟洗浄(ネットでインクリア or 薬局に行って購入)
腟洗浄をすると、月経終わりの、ダラダラと長引く出血が早く終わるので重宝しています!

【まとめ】必要なときに、必要なケアを選ぼう!

これからもきっと、「デリケートゾーンケアは新常識!」などとメディアがうたい続けるでしょう。
そのたびに、「やらないとヤバイのかなあ」と呪いをかけられたように感じる女性は増えていくでしょう。
でも、そのときは少し立ち止まってみてください。何が自分に必要なケアなんだろう?って。
えらべる選択肢が増えること自体はいいこと。もし「これやってみようかな!」と思うアイテムがあったらぜひ参考にしてみてくださいね!